Feature in 1982

米 AT&T は1982年に日本法人「 AT&T インターナショナル・ジャパン」を設立しました。その後四半世紀を経た2007年9月に、社名を「AT&T ジャパン」変更するとともに、25周年を迎えます。

この25周年を機に、皆様の長きに渡る弊社へのご愛顧に感謝し、次の四半世紀へ向けて25年前の初志を忘れぬよう、この度「Feature in 1982」と題しまして1982年の出来事・世相や、当時のネットワーク事情などを特集致しました。

1982年のニュース

東北、上越新幹線開通

この年、着工以来約10年の歳月をかけた東北新幹線(大宮−盛岡 間)、上越新幹線(大宮−新潟 間)の両新幹線が暫定開業(その後順次、上野、東京駅へ乗り入れ)した。

これにより例えば、それまで在来特急「とき」で3時間45分かかっていた大宮駅〜新潟駅間が、上越新幹線により最速1時間45分と大幅に短縮され、東北・上越方面へのアクセスが大幅に改善された。

特に、越後の山岳地帯をまさに「越えて」いく上越新幹線は難工事であり、また豪雪地帯であるがゆえの雪害対策など、幾多の困難を克服して漕ぎ着けた開業であった。

500円硬貨発行

それまで利用されていた五百円紙幣の発行が中止され、1982年4月に五百円硬貨が登場した。

しかし、後に韓国で発行された500ウォン硬貨変造による被害が多発したことから2000年にデザインと重さ(素材)を変更され、現在では「新五百円硬貨」となっている。

そもそもこの五百円硬貨、硬貨としては世界中で最も貨幣価値が高い。先述の500ウォンも日本円にして50円程度の価値であり、欧米でも日本円にして100円程度以下の硬貨が一般的である。

こうして見ると「五百円」を「紙幣」から「硬貨」へ変更した1982年という年が、「ジャパンマネーがどこまで強くなるか」を探っている時代であった、と言えるかもしれない。

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1982年のIT・ネットワーク事情

カード式公衆電話登場

この年、テレホンカードの発行開始とともに、カード式公衆電話が登場し、その第一号機が東京・数寄屋橋に設置された。

それまでの公衆電話は硬貨でのみ利用可能だったが、釣り銭に対応していないため(現在の公衆電話も同様に釣り銭非対応)、これに変わる方式として磁気媒体を利用するカード式公衆電話が製造された。

ここにも前述の「五百円硬貨登場」にある、「日本円の貨幣価値の上昇期待」→「紙幣から硬貨への変更」→「硬貨利用機器の利便性向上のニーズ」→「カード化、デジタル化」、といった時代背景が見て取れる。

移動通信の萌芽

1979年、日本では「セルラー方式自動車電話サービス」(いわゆる「自動車電話」サービス)が開始され、本格的な移動体通信の普及が始まった。

これに遅れをとっていたアメリカでは、1982年にFCC(連邦通信委員会)により市販用の携帯電話サービスが許可され、モトローラ社を始めとして携帯電話が開発・普及されていく。

これらの流れの発端となったのが、アメリカ最大手の電話会社であった AT&T によるFCCへの「携帯電話用 周波数帯域の設定」の提案だった。

これを受けて、アメリカでは800Mhz帯域と900Mhz帯域を利用するAMPS(Advanced Mobile Phone Service)が開始された。

TCP/IPの仕様が確立

インターネットなどのネットワーク接続に用いられているプロトコル(通信規約)として現在広く定着した「TCP/IP」。そのTCP/IPの仕様がほぼ確立し、一気に普及を始めたのが1982年のことだった。

当時 AT&T Bell(ベル)研究所は、自社で開発したOS(オペレーティングシステム)「UNIX」を大学などの教育機関に非常に安価で提供していた。

「UNIX」は、ソースコードが公開されていることや、導入のしやすさなどから多くの研究機関で利用されていたのと同時に、そのオープンソースを利用して研究者達によるUNIX自体の改良が重ねられた。

その一つが、現在でもその名を残す「BSD(Berkeley Software Distribution) UNIX」である。

「BSD UNIX」は、カリフォルニア大学バークレー分校(USB)の大学院生であったWilliam(Bill) Joyらが開発した非常に優れたOSであり、これに米国 国防高等研究計画局(DARPA)が注目した。

DARPAは、軍事機関、研究機関などでの通信を目的に「ARPANET」というネットワーク構築を進めていたが、その過程で策定された通信プロトコルの一つである「TCP/IP」が「BSD UNIX」に実装されたのだ。

この、研究者にとって「安価」で、「オープンソース」であるUNIXが研究開発者の間で広まると共に、これに搭載された「TCP/IP」の普及へと繋がった。

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