ちょっと一息:海外駐在員コラム
アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、そして中国より現地での体験談や話題など様々な情報をお届けいたします。
アメリカ編
- 第1話 「時間に拘束される日本人、時計を見ないアメリカ人」
- 2005/9/12
- AT&T アメリカ駐在員
海外に旅行や仕事で行ったりするとカルチャーショックを受けることが多々あるかと思います。
しかし、その中でもアメリカは日本人にとって身近な国の1つと言えるでしょう。英語は義務教育で習いますし、アメリカの食べ物、ブランド物は日本のあちこちに
見受けられます。
それでもやはりアメリカ人と日本人には文化・習慣、考え方に多くの違いがあるのです。
今回は“時間”に対する考え方の違いについてお話したいと思います。
見ず知らずの人同士でも、よくこんな質問をします。
“How far is it from here? (ここからどれくらいですか?)”
日本人ならば、例えば「東京駅から渋谷までは30分くらいです」というように〜分、あるいは〜時間のように時間の単位で答えるでしょう。
しかし、アメリカで同じ質問をしたらどのように返事が返ってくるでしょうか?十中八九次のように返ってきます。
“about 10miles..(10マイルくらいです)”
マンハッタンの地下鉄のホームに行くと日本の地下鉄のホームとは大きな違いがあるのにすぐに気付きます。時刻表がないのです。時計もありません。次にどんな電車が来るのか、いまその電車は前の駅を出たのか・・
そんな電光掲示板は当然ありません。電車は適当に待って、来た電車に乗る。ただそれだけです。
また、中・長距離電車で時刻表があるものもありますが、1時間に1本しかない電車でさえ20分、30分遅れることはめずらしくありません。
それと対照的に、日本はどの地下鉄・電車にも時刻表があり、秒刻みの正確さで電車が駅に到着し発車します。
ある鉄道員に聞いたところ、『朝のラッシュアワーはこの区間を5分で走り、昼間は同じ区間を6分30秒で走る。』といったような細かい決まりもあるそうです。
確かに、アメリカは車社会なので、移動する時は時間より距離で考えることが多いかもしれません。
このようにあまり時間を気にしない、日本人から見ると時間にルーズなアメリカ人と仕事をする時は困ることもあります。
しかし、彼らが時間をまったく大切にしていないというわけではありません。
彼らは自分の余暇の時間、あるいは家族との時間をとても大切にします。時間に対する考え方の違いの1つでしょう。
ところで、日本はどのような交通機関でも時間に正確で安心して移動することができます。
また、社会的にも時間を守ることが礼儀とされているだけではなく、そうすることが当たり前になっているので他の人と仕事をしていてこのようなことで困ることはほとんどないと思います。
しかし、時間に追われるあまり今年4月に起きてしまったJR尼崎脱線事故のような悲惨な事故が起きてしまっては考えさせられてしまいます。
どのように時間を使うか、またどのような時間が一番大切なのかを考えることが大事なのではないでしょうか。
アメリカにいることによって感じる文化・習慣の違い、ここから生まれる新しい発見や考えさせられることについてこれからもご案内していきたいと思います。
最後に役に立つワンポイントイングリッシュです。
質問:「24/7」とはどういう意味でしょう?(ヒントは「時間」です。)
