ちょっと一息:海外駐在員コラム

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アメリカ編

第5話 「米国内の移動」
2007/6/25
AT&T アメリカ駐在員 君島 義郎

出張など米国内の移動では、日本ではいらない覚悟が必要になります。米国内と言っても東から西、北から南ととても広い国ですので、移動は基本的に飛行機になります。
日本のように、すべての交通手段が時間通りに動いてくれれば何も心配することもないのですが、アメリカではそういうわけにはいきません。

私が駐在しているニュージャージー州からは、3つの空港から飛行機を利用することができます。
日本からニューヨークに旅行される方の多くが良くご存知かと思いますが、ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)、ラガーディア国際空港(ニューヨーク)、そしてニュアーク国際空港(ニュージャージー)の3つです。この3つの空港は人口密度が高いニューヨーク周辺の乗客が利用するだけではなく、国際線・国内線が発着しますので、アメリカの中でも最も混雑する空港です。そして、この大きな3つの空港は地理的にも非常に近いので、同じような空域を共有しています。その結果、全米でもっとも遅延が多い空港となっているのです。

2007年1月〜4月のデータでは、定刻通り(定刻から15分以内を基準)に到着する飛行機の割合ワースト5は
次のようになっています。
1.ニュアーク国際空港(55%)
2.ラガーディア国際空港(58%)
3.ジョン・F・ケネディ国際空港(60%)
4.シカゴ・オヘア国際空港(60%)
5.フィラデルフィア国際空港(65%)

私が米国内出張でいつも利用しているニュアーク国際空港は、なんとワースト1となっています。ここでは到着する割合を示していますが、到着した飛行機がそのまま別の所に飛ぶ場合がほとんどですので、出発する飛行機の遅延にもつながります。さらに、日本人の感覚では定刻から5分〜10分遅れても遅延という考え方になりますので、定刻通りに到着することを10分以内という基準にすると、定刻通りに到着する飛行機が半分以下になってしまうというわけです。

この50%の確率というのが恐ろしいのです。例えば、トランプカードを考えてみてください。52枚中半分が赤、半分が黒なわけですが、柄を伏せて4枚引いてみてください。同じ色のカードが4枚揃う確率は確率論的には16分の1ですが、実際は同じ色のカードが4枚あるということは珍しくないと感じる方が多いのではないでしょうか?この50%の確率の恐ろしさを先日経験してしまいました。出張で往路ニュアーク(ワースト1)→シカゴ・オヘア(ワースト4)→シアトル、復路シアトル→シカゴ→ニュアークと飛んだのですが、案の定、行きはニュアークで90分、シカゴで90分、帰りはシカゴ→ニュアーク便がキャンセルになり、翌日の飛行機に振り替えられた上に、翌日乗った飛行機が60分遅れました。つまり、私が乗った飛行機でニュアーク、シカゴを発着しているものは100%遅れたということになります。最後のシカゴ→ニュアーク便のキャンセル待ちの人数が33人(一人も乗れません)でしたので、私の場合は乗れただけ良かったのかもしれません。 アメリカに旅行・出張される方は、遅れることを覚悟した上で、いらっしゃることをお勧めします。

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