ちょっと一息:海外駐在員コラム
アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、そして中国より現地での体験談や話題など様々な情報をお届けいたします。
中国編
- 第2話 「家族ぐるみのチームビルディング」
- 2005/11/14
- AT&T 中国駐在員 石原和恵
日本と中国、仕事の仕方で一番違うと思ったことはなんでしょうか?と先日日本からお越しになられたお客様に質問されました。そのご質問にお答えした内容である「家族ぐるみチームビルディング」について今回は触れさせていただきたいと思います。
最近あるお客様で事務所に集約されていた20本近くの中国国内専用線と各種サーバーを上海郊外のデーターセンターに移行させるプロジェクトがありました。ある日「今週の土曜日、プロジェクトのためのチームビルディングをしたいので参加してもらえますか?」とAT&Tのアカウント責任者から声が掛かりました。 チームビルディングとは何が計画されているのか、小職の頭は”?”だらけでした。
そのチームビルディングとは、お客様、協力会社様、AT&Tスタッフ、というプロジェクトに関わるスタッフとご家族、強調したいのはお客様のご家族だけでなく協力会社様、AT&Tスタッフの家族も総勢30名ほどが一緒に遊ぶというものでした。
行き先は上海郊外にあるインドアスキー場で、当日は近くの地下鉄の駅で集合して皆で公営バスに乗って出かけました。ちなみにこのスキー場はどうも日本でクローズしたインドアスキー場の機材一式を持ち込んで建設されたものらしく、レンタルスキーウエアのバックロゴは日本語でした。その日はそれぞれ自由に2時間ほどスキーを楽しみました。転んでいる家族を起こしたりリフトに乗るのにお互いが助け合いつつとはしゃいでいる様子を目にし、仕事中には決して見ることができないスタッフの姿を知ることができこちらまで心温まるものでした。スキーをするのが始めての子供達もいて夫婦で手取り足取り教える姿など、とてもほのぼのした風景でした。
スキーの後はお風呂にはいり体を休め、最後は皆で円卓を囲んで夕食会になりました。(もちろん中華料理です。)夕食では家族や子供の話題が中心で、小職のテーブルでは中国と日本の違いを話したり、お互いの子供に今年いくつになったの?好きな課目はなあに?とちょっとした日中友好家族イベントでした。もっとも日本人マネージャ様がご出席くださったからこそ盛り上がったわけです。そんな話をしている間、小さな子供達ははしゃいでテーブルの周りを走り回ったりと普段の元気ぶりを発揮し笑いを誘っていました。そして夕食の終わりには写真撮影になりました。中国人スタッフに囲まれて写真を取った日本人マネージャ様ご家族でしたが、会社での立場もご家族に知ってもらうことができ、お父様としての株もきっと上がったに違いないと思うのです。
そして肝心なデーターセンタープロジェクト結果は?ということですが、いくつかの懸案事項も無事に乗り越えスケジュール通りに進み、すべてが問題なく運んだことは言うまでもありません。データーセンターへの移行はある週末にほとんどの作業が集中するためにいかに強固な協力体制を築くかがプロジェクトの結果を左右させますが、このチームビルディングによってそれぞれの精神的な壁を取り外しどんな小さな問題でもすぐに相談したりサポートしあったりする環境ができたお陰だと思います。土日の出勤、深夜の作業にもご家族の理解も得られたことでしょう。
このプロジェクトを通し、納期が遅れて当然というイメージや中国人のチームワークに対する懐疑的な気持ちがすっかりなくなりました。そしてプロジェクトを通しての成功だけでなく、中国人スタッフの心使いを知ることができ、家族とのふれあいを通した暖かみが加えられたことに感謝しています。
石原和恵
