ちょっと一息:海外駐在員コラム
アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、そして中国より現地での体験談や話題など様々な情報をお届けいたします。
ヨーロッパ編
- 第13話 「英語表現あれこれ」
- 2008/2/26
- AT&T 英国駐在員 八文字 保男
ロンドンのヒースロー空港に降り立ち市内に向かう地下鉄で先ず耳に飛び込んでくるのがMind the gapという車内放送。「乗り降りの際にホームとのギャップにご注意」との注意喚起のアナウンスです。次にStand clear of the (closing) doorsと続く。此方は「ドアの開閉に注意」でいずれも日本での学校英語では余り聞いたことのない表現なので最初は戸惑います。身近なロンドンの地下鉄で目にする「断り書き」を幾つかご紹介してみます。
Priority Seat: Please offer this seat to elderly or disabled people or those carrying children. 日本でもお馴染みの「ご老人や身障者優先席」のことです。Please keep feet off seats. これは「座席への足乗せお断り」ですが最近の日本の地下鉄では見かけません。
Penalty fare: If you fail to show on demand a valid ticket or validated Oyster card for your entire journey. これは日本では決して見かけない英国独特なもの。日本とは違って行き先までの切符を買って乗ることが義務付けられています。もし行き先までの切符を持たずに乗り込んで車掌に見つかると罰金を取られます。罰金は20ポンド(約5千円弱)。最終駅での清算を認める日本のシステムとは大幅に異なりますので注意が必要です。因みにOyster cardとは日本のSuikaにあたります。
当地に住んでおりますとこれまで日本で習ってきた英単語の中には当地では使われずに主に米国で使われているアメリカ英語だと分かるものがあります。そんな英語の違いを幾つかご紹介してみます。先ず地下鉄は当地ではUnderground。Tubeとも言います。米国ではSubwayで日本でも使っていますがこのSubwayは当地では地下道の意味となってしまいますので要注意です。交差点の地下道や地下鉄駅に繋がる地下道が当地ではSubwayということになります。次はエレベーター。当地ではLiftと言いElevatorはアメリカ英語。当地のエレベーターで気が付いた点は殆どのエレベーターに「閉」のボタンがないこと。エレべーターに乗るや閉のボタンを押して早くドアを閉めてスタートさせることが習慣化している日本人にとっては慣れるのに一苦労。当地のOfficeビルやホテルのエレベーターで乗り込んできて閉のボタンを探そうとそわそわしている方を見つけたらそれは日本人と思ってまず間違いなさそうです。建物の階の数え方も異なります。我々日本人が言う1階は当地ではGrand Floor。我々が言う2階は当地では1st Floorとなります。この点は大きな違いですので特に待ち合わせの際階数指定の場合は要注意です。その他気がついた幾つかの違いを以下に列挙してみました。
| 日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
| 携帯電話 | mobile | cell |
| 片道切符 | single | one-way |
| 往復切符 | return | round-trip |
| 薬屋 | chemist | drag store |
| 車のトランク | boot | trunk |
| ガソリン | petrol | gas |
| 歩道 | pavement | sidewalk |
| クッキー | biscuit | cookie |
| あめ | sweet | candy |
| セーター | jumper | sweater |
| 遊園地 | fun park | amusement park |
また良く聞かれる大きな違いは消しゴムの件。英国ではRubberで米国では我々に馴染みのEraser。問題はRubberは米国では避妊具を意味するので米国人との会話では要注意です。映画は当地ではFilm、米国ではMovie。またアパートは当地ではFlat、米国ではApartment。このFlatにはタイヤのパンクの意味がありますが当地でパンクを伝えたかったら I have a flat tireとなります。使って気がついたイギリス英語とアメリカ英語の違いを幾つかご紹介いたしましたが殆どの場合これを間違えて使っても大きな誤解を生じたこともありませんでしたのでそれ程神経質になる必要もないようです。最後にお馴染みの食品の賞味・消費期限に関する表示ですがBest before ….が「賞味期限」、Use by…が「消費期限」です。
「雀らも 人を怖れぬ 国の春」これは高浜虚子が昭和11年に当地を訪れた際に読んだ句。London郊外の植物園「キューガーデン」の日本コーナーにこの句碑が建っています。その英訳“Even Sparrows, freed from all fear of man, England in Spring”も一緒に刻まれています。当時の日本の農村では雀は害鳥として嫌われ追われていましたが英国を訪れた虚子は人と共存して豊かな自然の中で自由に遊ぶ雀を目にしてほっとしたようです。今は2月下旬、風はまだ冷たいものの日々賑やかさを増す野鳥のさえずりと眩しさを増す陽光に春の訪れを感じさせる英国の今日この頃です。
