最新動向レポート
第75回 サイトを越えたポイント交換サービス
- ジー・プラン株式会社
- 経営管理部 部長
- 鈴木 博之 氏
- http://www.gpoint.co.jp/
商品の購入や、サービスの利用に対して「ポイント」を付与するところは多い。現実の店舗もオンラインショップのほとんどが、ポイントの発行を行っている。しかし、ユーザーにとっては、店舗やサービスごとにポイントを個別管理するのが大変だ。そんなネットユーザーの間で、注目を集めているのが『ポイント交換』サービス。複数のポイントをまとめ、交換し、利用できる。代表的なサービスの一つ、「Gポイント」を運営するジー・プラン株式会社の鈴木博之氏に、ポイント交換サービスの現状をお聞きした。
(2008/3/5)
−− ポイント交換サービスが注目を集めています。どんな仕組みなのか教えて下さい。
鈴木Gポイントは、さまざまな企業と提携して行っているサービスです。現在は約140のポイントサービスと連携し、国内最大級のポイント交換サイトとなっています。
まず、提携企業がユーザーに対して発行する各種のポイントを「Gポイント」という当社独自のポイントに交換・集約できます。貯まったGポイントを、さらに好みの提携企業のポイントに交換することで、好きなサービス、景品を手に入れることができます。また、ユーザーはポイント交換のほか、資料請求や口座開設、ネットショッピングやポイント付きメールからGポイントを貯めることもできます。Gポイントは、「ためる・かえる・つかう」ことのすべてができるポイント総合サービスと言えるでしょう。
Gポイントのサービスを開始したのは、2001年の8月です。当時の日本国内では、こうしたポイント交換のサービスは珍しいものでした。顧客の囲い込みという観点から考えれば、従来のクローズポイント(自社だけでポイントを発行する)においてポイントを自社で発行し、還元させることの方が有利に思えるでしょう。一方で、「たまりづらい」「使い道が少ない」「有効期限で消滅することが多い」といった点から、十分にポイントプログラムがユーザーに利用されていないという課題があったことも事実です。これでは、せっかくのサービスがうまく活用されず、新たな購買力を掘り起こす力になりません。そこで、CRMの有効ツールとして企業のポイントプログラムの価値を高めるべく、ポイント交換のサービスを提供することにしました。
−− 利用者にとって魅力のあるサービスとするためには、いくつかの課題があると思います。対象の広さ、相互の交換率、リアルタイム性など。どのように対応されていますか。
鈴木より多くの企業と提携し、Gポイントが使える対象を増やす努力をしてきました。サービス開始当初は約10社との提携でしたが、現在は約140社になりました。各種のショップや旅行代理店、航空マイルなど、ジャンルも広範囲に渡っています。先日(2/26)にはJTBとの提携を行いましたし今後も順次拡大していく予定です。もちろん、数を増やせばいいわけではありません。当社では「量より質」を重視して、登録ユーザーにとって本当に魅力のあるサービスとの提携を行うようにしています。
ポイントの交換率については、できるだけユーザーにとっていい交換レートを提供していく方針をとっており、交換でユーザーのポイントが目減りしてしまうことを避ける努力をしています。1月にも、12社の交換レートを改善しました。
リアルタイムでの交換・集約は、少し難しいものです。提携企業側のシステムとの兼ね合いもありますので。ただ、ユーザーの利便性を考えて、当社ではリアルタイムを原則に交換サービスを構築していこうとしています。リアルタイムが無理でも、できるだけ短時間でポイントの交換・集約が行えるようにしていく考えです。
−− ポイント交換サービスを展開するサイトは多くなっています。今後はどのようにサービスの拡充をされていく予定ですか。
鈴木利用者の方にとって魅力あるサービスであり続けるために、さまざまな方策を考えています。先ほどご紹介した利用範囲/交換率/リアルタイム性という点での充実をさらに進めていきます。提携企業の拡大は継続的なテーマですね。近年に行ったSuicaポイントやYahoo!との提携は、ユーザーの方に好評でした。現在でも、両サービスの利用率は高くなっています。また、イーバンク銀行などとの提携で行っている換金サービスも好調です。ユーザーからの要望は多様化してきており、そのようなニーズに応えるべく、引き続きサービスの充実に取り組んでいきます。
また、ネット以外の場所でGポイントを貯められるサービスも始めています。「Gポイントギフト」ですね。サイト上で「Gナンバー」と呼ぶID番号を入力すると、一定額のポイントが獲得できるサービスです。企業のノベルティとしての利用や、各種の広告媒体に掲載することによって、より多くの方がGポイントを知り、使えるようになると考えています。これは、ユーザーだけでなく提携企業にとってもメリットのあるものになるでしょう。将来的には、現実の店舗でGポイントを直接発行したり、使ったり、ということができるようにしてゆくことも検討中です。
この他にも、多様なデバイスで利用できるようにするなど、まだまだ展開すべき分野は多くあります。いろいろな方のニーズに応えられる、総合的なポイントサービスを目指して、今後もサービス拡充に努めていきたいと考えています。
