ネットワーク・セキュリティー講座

第24回 「 ネット上の『リスクに近づかない』ことがセキュリティーの第一歩 」

(2007/7/30)

家庭でも企業でも導入が進むフィルタリングソフト

社員がオフィスのパソコンから仕事に関係ないホームページやブログのサイト、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)などにアクセスし、業務効率が下がってしまう・・・。たとえそれがお昼休みなど業務時間外だとしても、社員があやしげなホームページにアクセスすることで、そこからウイルスやスパイウェアなどがダウンロードされてしまう可能性もあるし、企業にとって重要な機密情報や顧客リスト、取引先やお客様の個人情報などが盗み出されてしまう危険性もあります。

一方、小・中学校、高校、一般の家庭にもパソコンが普及し、授業や日常生活でインターネットを利用している現在、子どもたちが有害なアダルトサイトや出会い系サイトに簡単にアクセスできるようでは、インターネットを使うことによるメリットよりも、むしろリスクが大きくなってしまいます。そんな現在の状況を反映して、企業だけでなく教育現場や家庭でも、「フィルタリング」と呼ばれる機能を利用しているケースが多くなっています。

ネット上の「危険に近づく」ことを防ぐ

「フィルタリング」とは、一般の家庭において、子どもたちがインターネットを使って不適切なホームページや有害サイトにアクセスできないように“閲覧制限をかける”ソフトウェアのことを指します。また、企業においては、インターネットの不正アクセスによる情報漏洩の防止、ウイルスやスパイウェアが混入する危険性の低減などの目的で、幅広く利用されています。

その手法は「Webフィルタリング」や「コンテンツフィルタリング」、「URLフィルタリング」など様々なものがあります。具体的には「アダルト」や「出会い系」といったホームページのジャンルに応じて、閲覧できるホームページとできないホームページに分類する方法や、あらかじめ登録したURLと照らし合わせてアクセス制限するように情報を制限する方法などです。

フィルタリングソフトは、インターネット上の無限ともいえる情報を「フィルターにかけ」、アクセスできる情報を選別する、インターネットを安心して利用できるようにするための技術です。いわば、安全で快適なインターネットの利用環境を確保するために不可欠なソフトウェアといえるでしょう。

重要性が高まるフィルタリングソフト

特定のホームページへのアクセスを制限することができるフィルタリングソフトを使えば、子供たちにとって有害なサイトへのアクセスを禁止することができるだけでなく、フィッシング詐欺のサイトへアクセスする危険性を低減できたり、怪しげなサイトを経由してのスパイウェアやアドウェア、ジョークプログラムなどがパソコンに侵入することも制限できます。

また、企業においては、不正にアクセスされて、いつのまにかDOS攻撃に踏み台にされてしまうといった可能性も一段と低くなります。不用意に危険なホームページへアクセスすることを防ぐことにもなり、会社のネットワークを守るという視点からもフィルタリングソフトは非常に有効な手段なのです。

現在、インターネットを取り巻く環境は、複雑化し、それにともない利用する人たちにとっては、危険性も高度化・複雑化しています。そのような危険からネットワークやコンピュータを守るには、インターネット上にある「危険に近づかない」ことが大切なのです。そのため、知らず知らずのうちに、危険度の高いホームページへアクセスしようとしているときに、警告を発してくれるフィルタリングソフトの重要性が高まっているのです。

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