AT&Tのサービス導入事例−ネットワーク・アウトソーシング−
USER事例1 株式会社イーネット様
ネットワークの導入から運用監視までをトータルサポート。
イーネット様(以下、敬称略)は、ファミリーマート、ミニストップ、サークルケイ、サンクスなどに設置されているコンビニATMの運営会社である。
コンビニATMの高信頼性ネットワークを支えるAT&T
同社が運営するコンビニATMとATMオペレーションセンターを結ぶネットワークは、AT&Tが運用を担う。ネットワークのマネジメント、デザイン、調達、導入、ネットワーク・セキュリティ維持、監視をAT&Tがトータルにサポートすることにより、コンビニATMの生命線であるネットワークの信頼性と可用性向上に成功したのである。- 多数の金融機関とコンビニなどに間口を広げたATMを運営するイーネット
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日本の「コンビニATM」の歴史は1999年から始まった。銀行の店舗ではなく、夜中にも正月にも開いているコンビニエンスストア(以下コンビニ)で、ATMを使った現金の入金、出金、振込、残高照会などができるようになったのだ。以来、個人のライフスタイルの多様化と、24時間365日の自由な行動を助ける存在として、コンビニATMは急速な勢いで全国に普及し続けている。
イーネットは日本のコンビニATMの先駆けとして多くの金融機関とファミリーマート、ミニストップ、サークルケイ、サンクスなど多くのコンビニと提携し、日本ではじめてのコンビニATM運営会社として設立された。
イーネットは、コンビニATMの設置、運用、監視、現金管理、トラブル処理などの運営業務に加えて、より利便性を高めていくため、全国金融機関などへの提携拡大を推進している。すでにコンビニ以外のスーパーマーケットやガソリンスタンドなどへも設置を拡大中だ。今後も、提携コンビニの店舗に限定されることなく、数万、数十万とターゲットを拡大できるのがイーネットの強みである。「インターネットを使った取引やカード決済が普及するなかで、小口現金についても、いちいち銀行に出向く手間をなくしたのがコンビニATMです。今後も、財布代わりのコンビニATMはますます活用されるでしょう」と、株式会社イーネット取締役企画部長野尻清彦氏は言う。
イーネットの特徴は、間口が広くオープンなコンビニATMであるということだ。すでに、23都府県で4,714台(2003年3月31日現在)を設置しており、3年半前に出発したときの目標である5,000台を2 〜3カ月以内に達成する勢いだ。提携金融機関は23社もある。そしてイーネットATMに銀行のキャッシュカードを差し込むと即座に、その金融機関専用の操作画面へ切り替わるため、利用者は安心して操作ができる。

株式会社イーネット
取締役企画部長
野尻 清彦 氏
「コンビニATMを設置した店舗は、集客力や売上も向上しているという調査結果があるようです。銀行にとっても、ATMの運営をアウトソーシングすることになり、コスト面でも有利なチャネル政策を展開できます。利用者にとっても利便性が向上するわけで、こうしたWin-Win-Winの関係を維持する要が、当社イーネットというわけです」と、株式会社イーネット取締役業務部長小林俊二氏は意欲的に語る。 - コンビニATMとセンターを結ぶネットワークをトータルでサービス
- コンビニATMの運営にはさまざまな苦労がある。十分な作業スペースを確保しつつ、狭いスペースにATMをコンパクトに設置しなければならないのはそのひとつだ。セキュリティにも二重三重の配慮が求められる。さらに、ネットワークにも高度な信頼性が要求されるのは当然のことである。
「コンビニというオープンな場所に設置されているにもかかわらず、銀行ATMと同レベルの品質が求められるのが重要なポイントです。ネットワークはコンビニATMの生命線のひとつですから、障害が起きないように配慮したうえで、万一に備えて基幹部分のネットワークの二重化、さらに、障害が起きた場合にはいかに早く復旧するかに工夫を凝らしています」と小林氏は説明する。
コンビニでATMを操作すると、その情報はネットワークを介して、ATMオペレーションセンター(以下ATMOC)へ送られる。ATMOCは提携銀行各行のホストコンピュータとネットワークでオンライン接続されており、入出金・振替などの金融サービスが実現される。
そして、約5,000台のコンビニATMとATMOCを結ぶ回線は、AT&Tが運用を担っている。運用とひと口に言っても、ネットワーク導入後の監視サービスだけではない。コンビニATM全体のシステムとネットワークのアウトソーシングを提供している日本IBMとの協業により、AT&Tが、ネットワークのデザイン、回線の調達と導入、ネットワークのセキュリティ管理、監視などをトータルにサポートしているのである。
「5,000台ものATMを導入し、青森から沖縄まであちこちに分散配置されているATMの稼働を監視するには、人、もの、金、特殊な技術など、とにかく膨大なエネルギーを要します。これを一括してアウトソーシングできるからこそ、われわれは、マーケティング戦略に専念して事業を拡大することができます」と野尻氏は言う。ATMOCにおいて、ネットワーク監視セクションには、AT&Tの運用管理技術者が常駐して24時間365日の監視を行っている。
約5000回線を安定的に運用し、いつでも使えるATMサービスを提供するために、全ての回線の通信状態を常に監視し、通信障害発生に直ちに対応するのは当然だが、ATM取引業務に影響がないような一瞬の異常も履歴を管理し、大事に至らないうちに被疑個所の予防保守を行うなど、きめ細かく、かつ高度な運用管理技術が要求されている。
AT&Tでは、その要求に応える運用管理技術者をそろえ、システム面では米AT&Tが世界最先端のノウハウを結集して開発した統合運用管理システム「GEMS」を使って、高品質な監視・管理レベルを維持している。 - ネットワークの導入プロセスを確実に管理。1 カ月約200カ所の大量設置もお任せ
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きめ細かいサポートもAT&Tの身上だ。ある店舗では、ATMOCへの送信信号にノイズが入ることが多く、店側で調査しても原因がわからなかった。AT&Tは、ノイズが発生する時間帯を参考にしながら、付近の聞き込み調査を行った。その結果、コンビニが入っているビルの別の事業所の機械が原因であることを突き止め、ノイズをフィルタリングする仕組みを設置して問題を解決したのである。
株式会社イーネット
取締役業務部長
小林 俊二 氏ATMの導入・設置にあたっては、AT&Tのキャリアとの交渉力、開通プロセスの確実なマネジメントなど、ハイレベルな管理能力が発揮される。
イーネットは急速にATMを展開しているため、1カ月に約200店舗に導入することもある。このような大量展開に合わせて、キャリアへ回線を申請し、環境が違うところで事前調査を短時間で実施し、開通工事をスケジュール通りに行っていくことは、並大抵の管理技術ではできない。「AT&Tは、確実な手順を踏んで、大量導入でも問題なく処理してきました。また、通信キャリアに対して強く働きかけて、回線の大量調達を常に間に合わせてくれるのもうれしいところです」と小林氏はにっこりする。
「AT&Tのサービスの質の高さは、この2年半、ネットワークについて大きな障害が一度も起きていないことが証明しています」と小林氏は太鼓判を押す。
コンビニATMはこれから、提供するサービスの多様化・複雑化や、銀行が発行するICカードへの対応など、さまざまな変化を経験しながらさらに発展していく。
「ネットワーク関連の技術は、今後もすさまじい速さで革新されていきます。AT&Tには、最新の技術を積極的に取り入れながら、信頼性の高いサービスを継続して提供していただきたい」と野尻氏は期待を込めて語った。
*株式会社イーネットは日本アイ・ビー・エム株式会社にシステム運用全般を委託し、コンビニATMとセンターを結ぶネットワークについては、AT&TがIBMより委託をうけています。
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