AT&Tのサービス導入事例−ネットワーク・アウトソーシング−
USER事例2 三菱倉庫株式会社様
IP-VPNを導入して、回線高速化と通信コスト削減に成功
三菱倉庫様(以下、敬称略)は、全国約100拠点を結ぶ社内ネットワーク網をIP-VPNへ全面移行。回線速度を8〜24倍に高速化しつつ、通信コストの21%削減を実現した。AT&Tの販売パートナーである兼松エレクトロニクスがトータル・システム・インテグレーションを担当し、AT&Tは、ネットワーク・アウトソーシング・サービスを提供。AT&Tの高品質な24時間365日の全拠点監視により、ネットワーク全体の可用性と信頼性が大きく向上した。
AT&Tの監視サービスで、可用性も大幅アップ- 物流業の優位化ポイントはIT活用でありネットワークである
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倉庫業界最大手の三菱倉庫は、地道で緻密な日常活動による顧客の信頼獲得と、物流の先端サービスへの果敢なチャレンジの両面を実行してきた。業態としては、物品を預かるだけの倉庫業からいち早く脱皮。
陸上、港湾、海上・航空等の一貫輸送に強みを発揮する物流パートナーとして、顧客からの3PL※やSCM構築の要求に着実に応えてきた。1978年に荷主とのEDIを始めるなど、IT活用にも積極的だ。
「最も先進的なお客様と歩を同じくして情報化していかなければ、信頼を維持することはできません。物流に携わる者にとって、情報化こそが、物流サービスの高度化を図る最も大切な優位化ポイントなのです」と三菱倉庫情報システム部長 森本洋氏は強調する。
情報化を支える全店ネットワークは、名づけて「ML-net」。5年ほど前に、高速デジタル専用線からフレームリレーへ移行して高速化を図った。「しかし、製品組立や値札付け等に関するきめ細かな進捗情報まで顧客へ提供するなど、営業所が情報拠点となる傾向が強まってきたことで、ネットワーク末端でのトラフィック増大が目立ってきました」と、三菱倉庫情報システム部情報システム課長 橋本有一氏は言う。また、グループウェアを利用し構築してきた情報系アプリケーションの多くを、より快適に利用するためにも、回線容量の増強が不可欠になってきた。
そこで、三菱倉庫のシステム開発/運用を一手に担うダイヤ情報システムは、ネットワークベンダー数社に、新たなネットワーク提案を求めた。

三菱倉庫株式会社
情報システム部長
森本 洋 氏 - AT&Tの運用管理サービスのレベルの高さを評価
- 三菱倉庫とダイヤ情報システムは、各社の提案を慎重に比較検討した結果、AT&Tの「ネットワーク・アウトソーシング・サービス」を利用し、セキュリティーが強固なIP-VPNを構築するという兼松エレクトロニクス※(以下KEL)の提案を採用した。フレームリレーからIP-VPNへの移行によって、高速化、コスト削減、サービスメニューの多様化、監視レベルの向上という4つの目標を実現できる提案だったからだ。
「特に監視レベルについては、24時間365日の監視体制と、各拠点の端末まで責任を持ってモニタリングしてくれる質の高いサービスを求めていました。多くがネットワーク回線の監視までであるのに対して、AT&Tは、スイッチや主要なサーバーまで監視するサービスを提供していたのです」と、ダイヤ情報システム取締役サービス推進部長 竹内壽氏は言う。
三菱倉庫株式会社
情報システム部
情報システム課長
橋本 有一 氏AT&Tの「ネットワーク・アウトソーシング・サービス」は、単なるIP-VPNネットワークの提供にとどまらない。米AT&Tが世界最先端のノウハウを結集して開発した統合運用管理システム「iGEMS」による高品質な監視サービスをはじめ、コンサルティング、設計、構築、運用・保守に至るまでのトータルアウトソーシングを目指した「ネットワーク戦略支援サービス」である。
- 「顧客の信用」の獲得に寄与するAT&Tの監視サービス価
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コストパフォーマンスの高いIP-VPNの採用によって、第2の課題であるコスト削減も達成した。回線速度が大幅に向上したにもかかわらず、データ通信コストは月額21%削減できたのである。2003年9月、三菱倉庫のML-netは、IP-VPNへの切り替えを完了した。全国約100拠点の移行作業がわずか3カ月で行えた背景には、現行システムについて熟知しているKELと、大規模ネットワーク移行についての豊富な実績を有するAT&Tによるプロジェクト管理での強い協力体制がうかがえる。
IP-VPNへの移行によって、三菱倉庫は当初の4つの目的を十二分に達成することができた。
第1の高速化については、IP-VPNへのアクセス回線として、主に光回線(1〜3Mbps)とADSL(1.5Mbps)を採用して、大半の事業所における回線速度を従来の8〜24倍に向上させた。

ダイヤ情報システム株式会社
取締役
サービス推進部長
竹内 壽 氏
第3のサービスメニューの多様化としては、これまでセキュリティー確保を考慮して利用を限定していたリモートアクセスサービスが広く利用可能になり、営業担当者の業務のスピードアップを実現した。また、関連会社でも同一レベルのネットワークサービス利用が可能になった。
そして第4の運用管理体制の強化については、約100拠点のネットワークをAT&Tのネットワーク・マネージメント・センターから、24時間365日、確実に監視できるようになった。万一障害が発生したときには、ダイヤ情報システムの管理者にメールを自動送信して知らせてくる。従来は、エンドユーザーからのクレーム電話によって初めて、ネットワーク障害に気がつくことも多かった。現在では、ダイヤ情報システムの運用管理者がメールを受け取ったときには、障害対応の初動アクションはすでに実行されているという機敏さで、ネットワークの信頼性と可用性を大きく向上させることに成功した。また、常にトラフィック量を監視しレスポンスの悪化を未然に予測できる性能管理サービスも安心度を高めている。

「物流業はサービス業ですから、お客様からの信用が最大の財産です。AT&Tの監視サービスは、世界標準のセキュリティーレベルを維持している点でも評価しています」 と橋本氏は言う。
4つの目標のほかに特に苦労したのは、大規模な営業所から1、2人常駐の小規模営業所まで、同レベルの情報活用環境を実現することだった。
「ラストワンマイルへの対応が可能になったのも、AT&Tがそれぞれの立地条件に応じてIP-VPNへの多様なアクセス手段を柔軟にサポートしてくれたおかげです」と竹内氏は言う。
物流業界はこれからますます、膨大な情報を高速処理することが求められていく。三菱倉庫では、庫内画像を、これまでの監視目的に止まらず、倉庫管理のアプリケーションと連携させて利用していくことも検討しており、ネットワークトラフィックは今後もうなぎのぼりに増大していく見込み。さらに、IP電話による通信コスト削減も検討中だ。
「サービスダウンしないネットワークを、確実に維持していくと同時に、斬新な次の一手も、他社に先駆けて提案していただきたい」と森本氏。AT&Tには、地道で緻密な日常活動と、先端的なチャレンジ精神の両面が期待されている。
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